TheBusで行こう!
のんびり旅…ロコフードを求めて

旅先で、その街をもっと知りたいと思ったら、バスや鉄道などの公共交通機関に乗ってみるといい。買い物に出かける人、家に帰る人……そこに生活している人の顔が見えてくる。鉄道のないオアフ島で地元の人の“アシ”になっているのはバスだ。島全体をフォローする約60の路線を誇る“THE BUS”は、全米公共交通機関アソシエーションからナンバー1に選ばれたこともあり、市民にはもちろんのこと、旅行者にとってもショッピングや観光にも使い勝手がいい。

THE BUSの運賃は距離や路線を問わず2ドルの均一料金。旅行者がよく訪れるアラモアナショッピングセンターも、ワイキキからタクシーだとおよそ15ドル。渋滞しがちな道路事情を考えるとバスと時間的には大差なく、往復だと財布の負担が大きく異なる。流行りのプチロングステイでハワイを楽しもうと思っているなら、こうした無駄な出費を抑えて滞在費やショッピングに充てたいところ。停留所は随所にあり、路肩にバスを待っている人がいるので、ちょっと歩けばすぐに見つかるはず。バスの正面にある行き先を確認し、ドライバーに目的地を告げれば親切に教えてくれる。

ホテルから歩いてクヒオ通りにある停留場へ。今日の目的地はノースショアの東側にあるカフク。乾燥した気候と肥沃な土地で農業が栄えてきた地域で、1キロを超えるカフク・パパイヤやトマト、スーパー・スイートコーン、スイカといった農作物が有名な場所だ。そのカフクで農作物に代わる名物となっているのが“カフク・シュリンプ”である。カフクで養殖されるようになったのは93年から。歴史はそう古くないが美味しいのが評判となって、今や現地ツアーなども数多く主催されている。ホテルまで送迎してくれるツアーは便利だが、費用は60ドル以上と高い。しかし、THE BUSを使えばカフクまでは2ドル。ゆっくりと車窓を眺めながら、美味しい海老を目指すバス旅だ。

=菊地武洋  写真=和田八束